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私が購入した年式のNESTO FALAD PROには、SHIMANO CLARISグレードのリムブレーキが付いていました。
乗り始めた当初は「ロードバイクのブレーキはこういうものなのかな」と思っていましたが、走る距離や速度が伸びるにつれて、レバーを握ったときの効き方や安心感に物足りなさを感じるようになりました。そこで、前後のブレーキキャリパーをSHIMANO 105 BR-R7000へ交換しました。
交換して初めて、自転車経験者が「ブレーキは105以上が良い」と話す理由を、実感として理解できました。この記事では、実際に感じた違いと、交換前に確認したい注意点、必要になりやすい工具をまとめます。
結論:105への交換で「止まるまでを調整しやすい」と感じた
一番印象に残ったのは、単に強く効くことだけではありません。レバーを握り始めてから制動力が立ち上がるまでが分かりやすく、欲しい分だけブレーキをかけやすくなったと感じました。
- 同じ感覚で握っても減速が分かりやすい
- 軽く速度を落とす操作と、しっかり止まる操作を使い分けやすい
- 下り坂や交通量のある道で心理的な余裕が増えた
- 強く握り込む場面が減り、手の疲れも少なく感じた
ただし、105へ交換すればどんな条件でも制動距離が短くなる、という意味ではありません。タイヤのグリップ、路面、リム、ブレーキシュー、ケーブル、調整状態、乗り手の操作によって結果は変わります。
CLARISブレーキで感じていた不満
交換前のCLARISブレーキでも、正しく整備されていれば通常の走行に使えます。私の場合は、乗り続けるうちに次の点が気になりました。
- しっかり減速したいときにレバーを強めに握る必要があった
- 効き始めから強い制動までの感覚をつかみにくかった
- 下り坂で「もう少し余裕が欲しい」と思う場面があった
- 長く握ると手が疲れやすかった
ブレーキシューやケーブルの状態、調整の影響もあるため、グレードだけが原因とは言い切れません。それでも105へ交換し、適切に調整した後は、操作感の違いをはっきり感じました。
なぜ経験者は「ブレーキは105以上」と言うのか
1. 制動力をコントロールしやすい
経験者が重視しているのは、最大制動力だけでなくコントロール性です。コーナー手前で少しだけ速度を落とす、下り坂で速度を一定に保つ、停止直前に力を抜くといった操作がしやすいほど、走行に余裕が生まれます。
2. レバーを必要以上に握り込まなくてよい
105へ交換してからは、減速の手応えが早めに伝わり、以前ほど強く握らなくても調整しやすいと感じました。握力に余裕を残せることは、長い下りやロングライドで安心感につながります。
3. 速度が上がるほどブレーキへの要求も高くなる
初心者の頃は速度を出さなくても、慣れると走行速度や距離が伸び、坂道を走る機会も増えます。走れるようになってから交換するより、最初からブレーキ性能に余裕がある車体を選ぶほうが安心、という経験者の考えが理解できました。
4. 「安い完成車で後回しにされやすい部分」だから確認したい
完成車は価格を抑えるため、変速機はCLARISでもブレーキ本体が別グレードという構成があります。購入時は変速段数に目が行きがちですが、安全に関わるブレーキの型番も確認することが大切です。
現行のFALAD PROは105ブレーキを標準採用しており、私が後から交換した部分が最初から強化されています。初心者にとって良い変更だと思います。
交換したパーツ:SHIMANO 105 BR-R7000
私が交換したのは、リムブレーキ用のSHIMANO 105 BR-R7000です。シマノの仕様ではSLR-EVデュアルピボット、標準ブレーキシューはR55C4、対応タイヤサイズは28Cと案内されています。
交換前に必ず確認したい注意点
車体がリムブレーキ仕様か
BR-R7000は機械式のキャリパーリムブレーキです。ディスクブレーキ車には取り付けられません。また、ダイレクトマウント用とも取付方式が異なります。
レバーとの互換性
ブレーキキャリパーとSTIレバーには引き量の互換性があります。年式やシリーズが異なる場合は、シマノの互換表を確認してください。「付く」ことと「メーカーが想定した性能を発揮できる」ことは別です。
取付ナットの長さとフレーム・フォーク形状
車体によって必要な取付ナットの長さが異なります。特にカーボンフォークでは、短すぎるナットや不適切な締め付けは危険です。外した部品と付属品を比較し、ねじのかかり方を確認します。
タイヤ幅とブレーキのクリアランス
BR-R7000は公式仕様上28Cに対応しますが、実際のタイヤ幅はリム内幅によって変わります。フレーム、フォーク、キャリパーのすべてに十分な隙間があるか確認が必要です。
ブレーキシューとリム素材
アルミリム用とカーボンリム用では、適切なブレーキシューが異なります。異なるリム素材で使ったシューを流用すると、リムを傷める可能性があります。
ケーブルの状態
インナーケーブルにほつれ、さび、強い曲がりがある場合や、アウターケーブルの動きが重い場合は同時交換を検討します。高性能なキャリパーでも、ケーブル抵抗が大きいと本来の操作感を得にくくなります。
交換に必要になりやすい工具・消耗品
| 工具・パーツ | 用途 |
|---|---|
| 六角レンチ | キャリパー固定、シュー位置、ケーブル固定の調整 |
| トルクレンチ | メーカー指定トルクで締め付ける |
| ワイヤーカッター | ブレーキケーブルをきれいに切断する |
| ブレーキケーブルセット | 古い・動きの重いケーブルを交換する |
| ラジオペンチ・エンドキャップ | ケーブル端部を仕上げる |
| 脱脂用クリーナーと清潔な布 | リムのブレーキ面を清潔にする |
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対応サイズ・測定範囲・精度・付属ビットを確認して選んでください。
交換作業で特に注意したポイント
- 作業前のケーブル取り回しとシュー位置を写真に残す
- 前後キャリパーを取り違えない
- フレームやフォークに合う取付ナットを使う
- シューをリム面からはみ出させない
- 左右の隙間をそろえ、片効きをなくす
- 指定トルクで固定する
- レバーを強く握り、ケーブルの初期伸びと固定状態を確認する
- 低速かつ安全な場所で前後別々に作動確認する
ブレーキは重大事故に直結する部品です。締付トルク、シュー位置、ケーブル固定、センタリングに少しでも不安がある場合は、自転車店へ交換・点検を依頼してください。作業後すぐに交通量の多い道や下り坂へ出るのは避けます。
交換して分かった「105以上が良い」の本当の意味
交換前は「ブレーキは止まれば同じでは?」という気持ちもありました。しかし実際に105へ交換すると、経験者が言う「105以上が良い」は、強い制動力だけを指しているのではないと分かりました。
欲しい分だけ減速しやすいこと、握力に余裕を残しやすいこと、下り坂で安心して操作できること。このコントロールの余裕が、結果として安全や疲労軽減につながります。
もちろん、CLARISでも正しく整備・調整されていれば使えます。逆に105でも調整不良、摩耗したシュー、汚れたリム、不適切なケーブルでは性能を発揮できません。「105という名前」だけでなく、取り付けと日常点検まで含めてブレーキ性能です。
まとめ
FALAD PROのブレーキをCLARISから105 BR-R7000へ交換し、私が特に感じたのは次の3点です。
- 少ない握力でも減速の手応えを感じやすい
- 弱い減速からしっかりした制動まで調整しやすい
- 下り坂やロングライドで心理的な余裕が増えた
初心者だから安いブレーキで十分、とは限りません。むしろ操作に慣れていない時期こそ、扱いやすく余裕のあるブレーキは安心材料になります。
車体全体の感想は、NESTO FALAD PROを11か月使ったレビューでも紹介しています。


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